・・・コンコン。 「どうぞ。」 「失礼します。」 扉を開けると先生が次の授業でやる場所の確認をしていた。 「悪いな、よびだしたりして。」 「ううん、大丈夫。」 私は先生の隣に座る。 「大丈夫だっただろ?」 「何が?」 「柏木に対する反応だよ。」 「うん!大丈夫だった!」 「心配した。」 「ありがとう、先生。」 先生はまた教科書に視線を戻す。 「先生、ここには先生しかいないの?」