「自分の弱さを知ってる奴は必ず強くなれる。
心だって強くなる。
弱さってなかなか認めたくないし、俺だって認めてるわけじゃない。
だから、俺はお前を尊敬するよ。ちゃんと自分と向き合ってるって事だもんな。」




「そうなのかな?
でも、先生に聞いてもらったらちょっとスッキリしたよ。
ありがとね。」



「そうか。良かった。
お前は笑ってるのが一番似合ってるよ。泣き顔は似合わない。」



「ありがとう!私も
笑ってた方が幸せが来ると思うんだよね!」



「泣いて、幸せを逃がすなよ。お前は笑ってろ。」



「うん。ありがとう」


空は夕焼け。少し暗くなる時に見える大好きな色・・。



「少し暗くなってきたな。よし、送ってやるよ。」



「え?」



「何か嫌か?」


私は首を思い切り横に振った。

嫌な訳ない。



むしろ嬉しすぎてヤバい。だって先生が送ってくれるんだよ?

命もたないよ~。



「嫌なら送らないけど・・・。」



「・・・送って欲しい。」



「分かった。じゃあ職員玄関で待ってろ。
すぐ準備してくるから。」



「うん。」