唯先生に先生が孤児院に行く事を伝えると後ろから子供達の喜ぶ声が聞こえた。



「先生、人気者だね!」



「そうか?」



「子供達、凄く喜んでたよ!」



今、私達は孤児院の玄関前。



「ただいま~!」



「おかえりなさ~い!」



皆がこっちに向かって走って来る。



「ほら、走らないの~!」



「ごめんなさ~い!」


素直に謝る子供達。


もう可愛いんだから。



「隼人先生!いらっしゃ~い!」



「皆、元気にしてたか?」



「うん!」


子供達から熱烈な歓迎を受けながら、リビングに連れていかれる先生を遠目に幸せを感じる。



「おかえり!」


沙織が玄関まで来てくれた。



「ただいま。」



「皆、何で隼人先生に懐いてるの?」


そっか、沙織には言ってなかったっけ・・・。



「一回、来たことがあるんだよ。」



「そうなんだ~!」





「みおねーちゃん、さおりねーちゃん!ゆうはんだってー!」



リビングから子供達に呼ばれた。



「今、行くね~!」


沙織と手を繋ぎながらリビングに向かった。