お茶を二人で飲みながら
喋ってると、



「失礼します。」



いきなり教官室の扉が開く。



「あ、柏木さん。今、大丈夫?」





・・・え?




・・・私?



「おい~!ノックくらいしろよな~!」



「あ、すみません。」


扉に戻ってノックをする。



「いや、遅いし!」



「ふふふ。」



「あの、柏木さん。」



「はい?」



「俺の事分かりますか?」



「ごめんなさい。ちょっと分からないです。」



「ですよね。クラスも離れてるし。」



「はい。」



「俺、2年8組の霜崎って言います。サッカー部に所属しています。よろしくお願いします!」




「こちらこそ、よろしくお願いします。」



なんか一生懸命な人だな。


先生の方を見ると何故かご機嫌ななめ。



「柏木さん!」



「はい?」



「あの!これ!」



差し出されたのは一枚の手紙。



「あの、この手紙は・・・?」



「読んでみてください!」