春休みが過ぎ、始業式。

学校に行く前、美雪に伝えることを考えてた。


“初めてしゃべったあの時からお前が好き”


よし。大丈夫だろ。


「祐真ー。」


出かけ間際のバタバタしてる時に兄貴が話しかけてきた。


「何?」

「もしさぁ。自分の好きなヤツが何も言わず消えてしまったら、お前ならどーする?」

「はぁ??」


朝からどんな質問してんだよ。


「…いや何でもねえ。悪かったな、変なこと聞いて。」

「別に構わねえけど。」


思い浮かぶ美雪の顔。…なんか嫌な予感がする。