〔完〕時間を超えた想い

終了式の日。

これからしばらくあいつに会えない。

最後に少しでもあいつのことが知りたくて、俺はあいつの通知表が見ようとした。

けど、あいつは拒否った。

だから、中1で“奴隷”は終わりじゃないことを伝え、


「お前の居場所は俺の隣だから。」


クソ恥ずかしいセリフを言ったのにあいつは返事をしない。


「そうかよ。そんなに俺の側にいるのが嫌か。」


あいつは首を横に振ったが、俺はあいつの通知表をとった。

俺があいつの体重を目に入れた瞬間、あいつは震えだした。