〔完〕時間を超えた想い

美雪はリビングのテレビの前で寝ていた。

スースーと規則正しい寝息が聞こえる。

俺は美雪に近づいて、おでこにそっと手をあててみた。


「ん・・・。」

「!?」


・・・起きた?


「わらび餅・・・。」


は?わらび餅?

息を止めて美雪を見ていると、またスースーと寝息が聞こえてきた。

はぁ・・・。ビックリしたじゃねえか。

ってか、“わらび餅”ってどんな夢みてんだよ。