〔完〕時間を超えた想い

ある日、あいつはカゼで休んだ。


「中村-。お前、相田にプリント持ってってくれるか?」


兄貴に言われた。


「はい。いいですけど・・・。」


兄貴は俺の家が美雪ん家とは方向が違うって知ってるはずだ。

なのになんで俺に頼む?

宮崎さんの方がいいと思うけど。


「お前からプリントを渡してほしいんだ。」


そんなに大事なプリントなの?このペラッペラの紙が?


「とにかく頼んだぞ。」

「ほーい。」