「麻里ちゃぁん。隣が、隣があ…(泣)」


朝の会が終わったあとあたしは麻里ちゃんに抱きついた。


「うわっ。ちょっとみゆ!どうしたの?」

「あたしの隣が中村になっちゃったの!!」

「ふーん。で、なんでそんなに落ち込んでるわけ?」

「だって中村だよ!あたし、アイツ嫌いってゆーか苦手なんだもん。」

「えー。中村くんカッコいいじゃん。みゆと同じくらい頭いいし、スポーツも万能。顔もいいんだから。」

「カッコいい!?アイツが?確かに頭いいしスポーツもできるけど、それとカッコいいとは別だよ!」


麻里ちゃんは小さくため息をついて


「じゃあさ、みゆ。聞くけど何でそんなに中村くんが嫌なの?」

「それは…。」


恥ずかしいことだから、いくら麻里ちゃんでも言えないよ。