「伝えたい気持ちがあるんなら伝えろよ!」


先生にそう言われ振り返った。


「絶対後悔するぞ。お前の想いを伝えなかったら。」


頭に浮かぶ祐真の顔。


「はいっ。」


あたしはもう一度おじぎをして帰った。

先生はあたしの背中を押してくれたんだよね。


「最後の日、祐真に、伝えよう。・・・あたしの想いを。」


あたしはそう小さく呟いた。