〔完〕時間を超えた想い

その日、事件は起こった。


「あ、みゆ。おかえり~。」


普段仕事でいないはずのお母さんが家にいた。

「おぉ、帰ったのか。」



お父さんもいた。

何で二人ともいるの?仕事は?そんな疑問を察したのか、


「今日はね、みゆに大事な話があるの。」


なんか嫌な予感がした。

お父さんは言いにくそうに話し始めた。


「ここを引っ越さないといけないんだ。」


エ?ココヲヒッコス?


「お父さんの転勤が決まちゃって。」

「えぇっ!?どこに引っ越すの?」

「ここからそんなに遠くない隣町。」

「なら、引っ越さなくてもいいじゃん。」

「あぁ。お父さんもそう言ったんだが・・・ダメだった。」