それから数週間後。あと一ヶ月で中1が終わる。

あたしはまだ祐真から奴隷の扱いを受けていた。
しかも祐真はあたしにおしおきをする回数が増えた。

まあ、“シャーペンの刑”から“つねりの刑”に変わったけどね。

どっちにしろ、アイツはあたしに触れるからあたしの体温は急上昇するわけで・・・。


「なあ。」

「なに?」

「お前、なんでこんなふうに奴隷扱いされてんのに先生にチクらないの?」

「え。だって、こんぐらいでいちいちチクッってたら先生も大変じゃん。」

「ふぅん。」


嘘は言ってない。実際、そんなに気になんないし。

でも、本当の理由は祐真が怒られるのを見たくないから。

本人には絶対言えないけどね。