「熱はないみたいね。でも病み上がりだから休んでおきなさい。」

「はい。」


祐真の好きな子って誰なんだろう。

あたし、さっきからそればっかりだ。
あたしのことなんてなんとも思ってないのに、側においとくなんて祐真ヒドイよ。

このとき、あたしはやっと自分の気持ちに気づいた。

あたしは祐真を好きになってたんだ。

最初はあんなに嫌いって言ってたのにね。


「相田さん。」


ボーッと考えてたら、先生に話しかけられた。


「はい。」