〔完〕時間を超えた想い

「中村くんって、みゆのこと好きなの?」


は?何言ってんの?


「そんなわけない「だったら何だってゆーの?」


そう言ってあたしと肩を組む祐真。


「ふーん。」


女の子はどこかへ行ってしまった。


「ったく。あーゆーのが一番メンドいんだよな。」


”だったら何だってゆーの”

その言葉があたしの中をぐるぐる回る。

祐真、好きな子いるんでしょ?なのにあたしにそんなこと言っていいの?
あたし、期待しちゃうじゃん。

“ブス”

・・・そう。あたしはブス。かわいくなんかない。

だから、祐真が好きなのは”あたし”ではない。


「美雪?」

「・・・ゴメン、まだ本調子じゃないみたい。ちょっと保健室行ってくる。」

「わかった。先生に伝えとくよ。」

「ありがと。」


あたしは保健室に行った。