〔完〕時間を超えた想い

「明日は学校来れるか?」

「多分。今日中にがんばってカゼ治すから。」

「わかった。それじゃ。また明日な、美雪。」

「ばいばい。今日はホントにありがとね、祐真。」


祐真を見送った後、きちんとカギを閉めた。
また祐真に心配かけちゃいけないしね。
リビングに戻って横になると、あたしはすぐに寝てしまった。


「あ、起きた?」


目が覚めるとお母さんがいて。


「だいぶ熱下がったみたいね。
お、えらいじゃん。ちゃんと冷えピタ張り替えたんだ。」


お母さんはあたしのおでこに手を当てながら言った。

・・・えっと、あたしが張り替えたんじゃないんだけど。
祐真が来たこと、やっぱり言っちゃまずいよね。


「・・・うん。まあね。」

「一応、明日病院行って、それから学校行きなさい。」

「はぁい。」


今日はずっと寝てたな。
ま、いっか。滅多にカゼ引かないし。たまにはこういう日があってもね。