〔完〕時間を超えた想い

なんとコイツはあたしの手にシャーペンを刺してきたのだ。


「だって…。」

「いいじゃん。特別に芯を出さずにやってやったんだから。」


涙目になりながらあたしは祐真を睨んだ。


「またこんな目にあいたくなかったら二度と逆らうなよ。」

「嫌だ。逆らうもんは逆らうよ。そのかわりお仕置き痛くないヤツにして。ってかホント痛いんですけど。」


刺されたところを見るとうっすら血がにじんでいる。

あたしはポケットからばんそうこうを出した。


「お前準備いいな。」

「よくケガするから。」


って言ったら祐真は爆笑。


「なによ。そこまで笑うことないじゃん!!」


あたしはばんそうこうをはろうと取り出した。