放課後。


「さっそくお前の出番だな。」

「あたし一人で掃除しろ、と?」

「正解。」


祐真は驚いた顔をしている。
・・・さすがにこれはだれでもわかるでしょ。


「で何?あんたは先に帰んの?」

「どーしよっかなぁ。まあいいから掃除しろ。」

「はいはい。」
  

はぁー。何であたしコイツの言うこと聞いてんだろう。

ほうきで掃きながら思う。

中村って謎だらけだよねー。たまに逆らえないオーラ出すし。


「なあ。」

「何?」


あたしは手を休ませず聞いた。


「お前、これから俺のこと下の名前で呼べよ。。」


あたしはびっくりして中村の方を見た。