「これに書かれている内容のことをやってね。」


そう言って中村は授業中に紙を渡してきた。

あたしはそれを読んで驚いた。


「こんなのできるわけないじゃん!!」


書かれていた内容は

“今日からお前は俺の奴隷”だってさ。


「お前に拒否権はない。大丈夫安心しろ。お前が嫌がるようなことはしないから。」

「じゃあ奴隷にしないでよ!」

「それは無理。」


言い合ってたあたしたちに(あたしが一方的に中村に言ってただけだけど。)先生が怒ってきた。


「おい、相田も中村もうるさいぞ!お前ら罰として放課後残って掃除な。」


先生はギロっと睨んだ。

あたしではなく、中村を。

なんで中村を睨んでんの?

うるさくしてたのはあたしなのに。