「中村。」


中村はテストを取りに行った。

戻ってきたとき少し苦い顔をしていた。


「どうだった?」

「…99点。」


珍しい。コイツもあたしと同じで数学と理科が得意なのに。

(あたしと違ってコイツはいつも100点だけどね。)


「どこ間違えたの?ってかなんで間違えたの?」

「ハズすぎて言えねえ。」


なんで恥ずかしいんだろ?ま、別にいいけど。


「ふーん。」
  
「・・・とにかくこの勝負、俺の勝ちだな。」

「そうですね。」


むー。悔しい。


「じゃあ、何をしてもらおっかな~。」


恥ずかしいことじゃありませんように!困るようなことじゃありませんように!

コイツは絶対無茶なことを言ってくるぞ…。


「うーん。思い浮かばないから次の時間言うよ。」

「わかった。」