〔完〕時間を超えた想い

今日は麻里ちゃんと一緒に帰った。

「それで、さっきの続き教えて。」

「あぁ、そのことだけど、中村に口止めされてるから言えないんだ。」

「口止めされるようなことなの？」

「いや、そうでもないと思うけど。なんで口止めされてるんだと思う？」

「そんなこと聞かれたってうちがわかるわけないじゃん。」

「そうですね・・・。」

「ってかちゃんとその口止め守ってんだ。
前のみゆだったら絶対フツーにうちに話してたよね。」

「うん。なんかわかんないけど中村って逆らえないんだよね。」

「えぇ！？みゆが珍しい。男子にはいつも怖がられてるのに。」

「怖がられてる？」


あたしがなんで怖がられてんの？
そんな疑問を察したのか、麻里ちゃんは慌てて


「いやいやなんでもないよ。それより口止め解けたらちゃんと教えてね！」

「いいよ。」

「ありがとう。」