イラッ。


「俺に勝つ自信ないのは気にすることないよ。第一、俺がお前に負けるなんてありえないからさ。」


あたしの頭の中で何かがブチッとキレた。


「いーよ。のるよその取り引き。絶対言うこと聞いてもらうから。」


中村は指をパチンと鳴らして


「そうこなくっちゃ。取り引き成立。じゃ、次のテストよろしくね~。」


そう言って教室から去っていった。


「よし。あたしも帰るか。」


帰り道、ふと思った。


「何でアイツ、あたしにあんな話持ちかけたんだろ?」



---この時、アイツの挑発にのらなければあたしは・・・。