「中村!?もしかして今の話全部聞いて・・・」

「宮崎さん、そろそろ授業始まるから席着いとこ。」

「う、うんっ。(キャー、中村くんとしゃべっちゃった)」


麻里ちゃん、ほんのり顔赤いですよ・・・。


「おい。」

「は、はいっ。」


麻里ちゃんの時と違って中村からものすごく黒いオーラが出てたから
つい敬語になってしまった。あたしのバカー!!


「お前、後で覚えとけよ。」


・・・・・・えーっと。あたしは後で何を言われるんでしょーか。
けっこう、ってかものすごく怖いんですけど。


「ほら授業始まるぞ。ぼーっとすんな。」


そう言われて我に返った。いけないいけない。
これからコイツは隣なんだから。
隙を見せないようにしないと!


「っしゃぁ!」


小声で気合いを入れた。
この時あたしは、横で中村が笑っているのに気づかなかった。