その恋、ください。




あの後、あたしの家は引っ越した。

偶然というか、なんというか。


父親の出張で北海道まで行くことになったから。

都会の東京から北海道まで行くには戸惑いがあったけど、

はやく、こた達から離れたかった。



でも、ゆりと離れるコトは辛くて、辛くて。

ゆりは行かないで、って泣いてくれた。

でもごめん、ゆり。

あたし気付いたよ。

ゆりはずっと凜樹が好きだったんだね・・・?


それなのに、あたしの相談にずっとのっててくれて、ありがとう。

いっぱい、いっぱい傷つけたね。


あたしはこの街で、

たくさんの人を傷つけた。


もう、この街に戻ってくる日はないのかな・・・?



この窓を開けて、こたや凜樹と会話することも、

なくなっちゃうんだ・・・。




さよなら。


その思いを込めて。


あたしは飛行機へと乗り込む。