その恋、ください。


何年間分の思いだろう。

胸が張り裂けそうなくらい、感情が溢れだす。


「好き・・・だったの・・・」


どんどん目がうるんできて、

ぽたぽたとこぼれる滴。

今、絶対かわいくない顔してる。

こたのほうなんか向けない・・・。

後を振り向いた瞬間・・・。






抱きしめられた。








「俺も、りりあのコト好きだったよ。」




「こたの好きと、あたしの好きは違うよっ・・・」


「本当に、大好きだったよ。中学入って、大人っぽくなっちゃって・・・俺、焦ったから。」


「っ・・・じゃあ・・・」



「でも俺には今、樹里がいる。」


・・・なんで?

あたしのコト好きなんじゃないの?

樹里ちゃんのほうが好きなの?

「俺はりりあのコト好きだったよ。でも、ごめん。遅すぎたな・・・」


・・・・・なにそれ。

あたしがもっと早く告白してれば、

こたはOKしてくれたの?


「・・・・ちがうぅ・・・」


「りりあ?」


「違うよっ・・・こたの優しさなんかいらないっ・・・」







「あたしがっ・・・年下だからっ・・・ まだ中1だからでしょっ・・・??」


「りりあ、ちが・・・「ちがくないよっ」


「こたはあたしを傷つけない為に言ってくれてるんでしょう?"あたしのコトが好きだった"って。」


もう、涙腺崩壊。

ぼろぼろこぼれおちる。

洪水状態。

こたの顔もぼやけるくらい、泣けてくる。



「でもそうゆうのが一番傷つくよっ・・・
  ウソなら優しくしないでっ・・・」




パシンッ



こたの頬、叩いた。

叩いて、来た道を戻った。