あなたとわたし


はあ…、もう卒業しちゃうのかな。

まだまだ先だと思っていた卒業式。

すでに私たちの知らないところでは、卒業へのカウントダウンが続いていた。

卒業まで残された時間は後わずか…、告白とかするべきなのかな。

そんなこんなを考えながら、敬浩先輩にメールする。

『メールできますか?』

っと、まずは相手の許可を得る。

『いいよおおおお、メールしよおおおお!』

ただ小さな返事が、私には大きく感じる。

御礼を言ってから、今日の話をする。

今日は何の話をしよう。

好きな人…。

なんとなくそんな言葉が浮かび、好きな人を聞いてみる。

あ…、好きだって事がばれちゃうかな。

そう思ったときにはもう、遅かった。