青空色のタイムリー

「くしゅん!!」

 視線を給水タンクが置かれている場所に移してみる。
 そこに居たのは、ずぶ濡れになった女子生徒が傘も持たずに体育座りで、僕をジッと見つめていた。長い髪に色白な肌が特徴的な子。
 視線が合ってしまい言葉が詰まる。何を言うべきなのか、はたまた言うべきなのか? お互い視線が合ったまま硬直してしまう。

「濡れてますよ?」

 第一線を切ったのは彼女の方だった。