青空色のタイムリー

 おいてねえし話も変わってねえ。
 紙パックのジュースを飲みながらにさわやか少年のように笑う。

「僕の好みをお前のような奴に知らせると思っていたのか? 残念ながら青山とは何もないし、むしろあいつは僕のことを嫌っているのだからな。色恋沙汰なんてあるわけないだろ」

 不機嫌そうにジュースを飲み、一瞥する。

「は? あいつ秋奈のことが嫌いなのに一緒に屋上にいるのか? そりゃウソだな、嫌いなら一緒にいるはずがないだろ」

 呆れも通り越して笑いも出ない。

「秋山先生の指示だからだよ。僕もあいつも」

 事の始終を間欠的に説明したところ、腹を抱えてもだえ苦しみ大爆笑し涙を流す。つぼに入ったのかしばらくジッとおなかを抱えたまま。

「笑うなら帰ってくれ。こっちは一個も笑えないんだからな」

「わりいわりい。ついな、秋奈がスッチーの言うことをちゃんと聞いてるのが面白くて」