公園では
羽流と亜紀が大きな木の下で何かをしていた

羽流はスコップをもって木の下を掘っている

羽流「なかなか掘れないな……」

亜紀「がんばってぇ」

羽流「うん。もぅいいかな!」

亜紀「もぅ少し深いほうがいいんじゃない?」

羽流「もぅ少しだけね」

亜紀はそう言って掘り続ける
羽流の横でステンレス製の箱を抱えてしゃがんでいる
その箱のフタには文字が書かれていた

[未来のわたしたちへ]

亜紀が抱えていたのは
タイムカプセルだった

羽流「これくらい掘れば大丈夫でしょ!!」

亜紀「そうだね。おつかれさま」

羽流は木にスコップを立て掛けて

羽流「それじゃあ埋めようか」

亜紀「うん。埋めよう!埋めよう!」

二人で箱を持ち
穴に入れようとする

羽流「なんだかドキドキするね」

亜紀「うふふっちょっと緊張」

羽流「ね!」

亜紀「ね!」

二人は顔を見合わせて照れ笑いをした

そして
二人で静かに箱を埋めていった