"シャンシャンシャン♪ すずの音が聞こえる夜には"

クリスマス
街には色とりどりのネオンが光っている
恋人たちが幸せそうに寄り添い歩いている

"シャンシャンシャン♪ 心がワクワク踊っちゃうね"

一人の少女が夜のクリスマスの街を歩いている
少女の服はクリスマスのように着飾ったものではない
袖がボロボロのトレーナーに
つぎはぎだらけのズボンだった
恋人達や家族の幸せそうな雰囲気とはまるで正反対で
とても淋しそうに
少女の手には指輪が握りしめられていた
とても大切そうに
その指輪を見て少女は

「おかあさん…」

そういってクリスマスの街を歩いていく

"シャンシャンシャン♪ サンタクロースのおじさんは今夜はとても大忙し"

羽流と亜紀も今夜は例外ではなく
二人で過ごしていた
オシャレなフランス料理を食べている

亜紀「大丈夫?こんなオシャレなところ」

亜紀は
ちゃかしたように羽流に聞いた

羽流「大丈夫!!今日は特別な日だからね」

亜紀「私は一緒にいられるだけで良かったんだけどなぁ」

亜紀のところに料理が運ばれてくる
一口食べると

「おいしぃ〜」

亜紀も楽しそうだ

"シャンシャンシャン♪ だけど ぼくは君だけのサンタクロース 
シャンシャンシャン♪今夜は君だけに 
シャンシャンシャン♪すずの音を"