赤や青のランプが光だしまわりの機械が動きだす

西田「そんな人間には興味がない!!
藤井君、愛はロボットによって手に入る」

羽流は切ない気持ちでロボットを見つめている

ロボットの指が動きだす
西田は笑ってロボットを見つめている
その目は涙で濡れていた

ロボットの腕と足が生命を吹き込まれたように動きだす

その時
羽流の携帯が鳴った

着信は亜紀だった

亜紀「もしもし、羽流?」

羽流は話さない

亜紀「もしもし、羽流??羽流?
羽流どうしたの?」

羽流は絞りだすような声をだす

「亜紀……」

それ以外出なかった

亜紀「ん?羽流? 電波悪いよ」

羽流は西田の研究所を飛び出す

そんな羽流を西田はさとすような目で見つめた

研究所を飛び出し羽流は自分の乗ってきた車の中に入った

亜紀「羽流?どうしたの?大丈夫??」

亜紀も羽流の様子に気付いたみたいだ

羽流「亜紀、逢いたい……」

羽流は声を出した
車の中の羽流の目には涙が浮かんでいた

羽流「亜紀に逢いたい」

亜紀「うん、私も羽流に逢いたいよ」

それを聞いた羽流は亜紀のもとへと車を走らせていた