西田「それは、どうだろうか
君は彼女を恨むはずだ
彼女の幸せを願うよりも
むしろ自分が彼女より幸せになりたいと願うはずだ

自分が彼女より幸せになりたいと思う欲が生まれる
そして、君が幸せを手に入れたらどうだい?
君の心からは彼女がいなくなる
ましてや、その幸せを彼女に見せつけたいとさえも

そして、その彼女が自分より幸せになっていると君は彼女に嫉妬するはずだ
自分より幸せになりやがってと
あんなに彼女の幸せを願っていたにもかかわらず

彼女を嫉み
自分の幸せを手に入れると」

羽流「…………」

言葉が出なかった
言い返すことも出来ない
その気持ちは少なからず羽流自身の中にもあるからだ

西田「私は愛を手に入れる!!」

そう言って
西田は自分の手に持っていたスイッチをONにした