喫茶店ピース

店の入り口のドアが開いた
ピースの中に人が入ってくる
それは唯だった
直接本人から聞きたいと兵藤から言われ
考太は唯を呼び出していた
唯が考太と兵藤のいるテーブルに向かって歩いてくる
唯を見つめる二人の目には違いがあった
考太は
これで兵藤も諦めるだろう
これで終わりだっと言うような瞳で唯を見つめている
兵藤は
恋人を見つめるような瞳だった
まるで逢いにきてくれたんだねと言うように

唯は
考太だけを見つめながら歩いてくる

考太と兵藤は
唯が座れるように自分の横にある椅子を同時に引いた
同時に同じ行動をしたため考太と兵藤は睨み合う

唯は二人のいるテーブルに辿り着き
なんの躊躇もなく考太の横に座った
自分の横に来てくれたことがうれしかったのか
考太は唯をみて照れたように微笑んだ
唯も考太をみて微笑む

兵藤は……口を開いた

兵藤「僕の隣に座らないなんて恥ずかしがり屋さんなんだね」