考え込む羽流の顔をほほ笑みを浮かべて覗き込む亜季
羽流はそんな亜季をみて
静かに話しだした
 
羽流「もしも……もしも亜季が他の人を好きになってしまったら……オレは……」
羽流も亜季を見て笑顔になる
 
羽流「オレは、また…誰かと恋をするだろうな…だけど愛し合うことはないのかもしれない……」

亜季「恋はするけど愛し合わない…?」

羽流の言葉を聞いて亜季は考え込んでしまった
羽流は亜季にやさしく答える

羽流「うん…きっと……きっと……オレは…また誰かと出会ってしまうだろうね。そして恋をするだろう。
それは、亜季を忘れるためなのかもしれない……一人になった淋しさをうめるためなのかもしれない……
だから、それは愛とは呼べなくて、永遠に愛には辿り着かない恋をするんだろうな……」

亜季「ふぅ〜〜〜ん。」

羽流の答えを聞いて亜季は不満だといわんばかりの声をだした

亜季「それでも亜季を諦めないよって言ってほしかったなぁ〜〜」

羽流「もちろん。そのつもりだよ!!例えばだよ。例えば!!」

亜季「いじわる…」

羽流「うふふ。ごめんごめん。」

亜季「じゃあ、次の質問ね。」

亜季は少しだけ真剣な顔をして羽流に聞いた

亜季「例えば…ワタシが死んだら…?」