〖完〗子ども警察官の精華

 精華は後悔した。

 理子がかわいそうな気がして。

 それと同時に、


――ホシに同情してええのか。演技かもしれへんよ。――

 感情を否定するようなことを思っていた。

 どうすればいいのか、わからなかった。


 とりあえず、退室した。

 録音機を取り出した。


――この中の記録を消せば、何とかなる・・・?――

 消そうと思った。

 だけど、誰かが来たのでやめた。