〖完〗子ども警察官の精華

「ねぇ、お願い。誰にも言わないで。

私が靴に火をつけた犯人。

れのっちの指示よ。

れのっちさえ、いじめた奴さえいなければ私はエース・・・。

エース・・・。」

 
――やっぱり、そうやったか。――

 理子は、もう泣き崩れていた。


――派閥にとらわれていた、私がばかだった。――

 理子の思いが、伝わる。

 精華は、このことをほかの人に伝えるかどうか、迷ってしまった。

 圭輔にさえ。

 
――とんでもないことをしちゃった・・・。――