〖完〗子ども警察官の精華

「あぁ、ありがとう。」

 理子はそれでも嬉しかった。

 ここ最近、見舞ってくれる人が少なくなったからだ。

「それと、お見舞いが遅れてすみませんでした。」

「いいよ。むしろ、こうして見舞ってくれる人いて嬉しいし。」

 そういって、少しうつむいた。


「ねぇ、棚岡さん。さっき聞けなかったけどさ、どっち派なの。」


――げぇぇ!!でも、ここは正直に・・・。――

「無所属です。」

「無所属!!未来さん派じゃないからいいや。」

 精華はずっこけそうになった。

 
――もう。大浦先輩派以外だったら、誰でもいいの?――