皆が安心して学校に行くため。

 そして、命を守るため。

 けっしてスポットライトは浴びないけど、皆のために。


 『縁の下の力持ち』

 この言葉を合言葉に、精華は事件を解決しようと決意した。


 家に入り、先に送った荷物の片付けに追われていた。

 
 でも、精華は行きの不安が少しずつ消えていった。

 
 むしろ、事件解決に意欲がわいていた。

 早く入学したい気持ちが、再び高まっていった。

 
 七畝の制服を部屋にかけ、寝る前に見ているくらい。


 そして、一週間の日数が流れていった。