結局、圭輔のほうが折れた。


 今は、逮捕の方法について話している最中だ。

「今回は、掛川は表に出ないほうがええな。」

「当り前だろう!!」

 相変わらず、こんな調子だ。

 最悪、いつもの口喧嘩に発展する。

 これじゃ、大丈夫か?


 でも、精華も圭輔も、信念は一緒だ。

『絶対ホシは捕らえる』

 二人とも、これぐらいは分かっていた。


 なんとか、作戦会議は終わったようだ。

 精華は私服に着替え、一人で帰った。