精華と圭輔は、会議室を出て廊下で作戦会議。

 っと思ったら…

「うちさ、逮捕する前にさ、宇多田が落ちるかどうか試したいんだ。」

「おい、それは。」

「高峯が指示したことを証明したい。」

「無理でしょう。それにさ、お前ばらしそう。」
「ちょっとどういうことよ!!なめてんのか?」

 鋭い眼で圭輔を睨みつけた。

 圭輔はそれに負けないように、

「逮捕してからでいいじゃん。」

 と言い返した。

 でも精華は、どうしても譲りたくなかった。

「小型録音機持って、行くからな。」

「まったく、人の話聞けよ。」

 しばらく、こんな感じが続いた。