電車を降り、御船家族の家まで歩く。


 途中で、七畝中学校が見えた。

 白くてすすけた校舎。

 精華が通っていた小学校よりも、古そうなイメージがした。

 主人に聞くと、創立七十五周年だそうだ。


 でもよく見ると、一部黒くなっているところが・・・

 主人に聞くと、卒業式の翌日、そこが燃えたそうだ。


――なんてひどいことだ。小学校も荒れていたけど・・・

  でも、下手すると全体が燃えるかもしれへん。

  そうなる前に解決しないと・・・

  大変なことになるな。――


 精華は決意した。

 
――この事件、うちが解決するからな。――