「あ、照れたー!」
「!?」
多分耳まで真っ赤であろう私を見てケラケラ笑う。
恥ずかしくて、恥ずかしすぎておもいっきり涼ちゃんを睨む。(もちろんちっとも怖くない)
「逆効果だっつの……」
一瞬私を見て、もう一度前を向き直した涼ちゃんはほんのり顔が赤かった気がした。
すると、車は山の方へと向かって行く。
「涼ちゃんち……山ン中…??」
「いや」
「じゃあ…どこに…」
「着いてからのお楽しみ」
不適な笑みを浮かべた涼ちゃんは一度私の頭を撫で、その後は何も喋らなかった。
しばらく山道を登り、車はとある公園の駐車場に止まる。
「涼……ちゃん…???」
「おりて」
言われるままに車を降りる。
すると、
「う…………わああ……」
目の前には街全体が見え、そして輝いていた。
.

