二人の秘密




「駄目かな!?」

「駄目じゃないけど…」

一瞬視線を逸らして、そしてもう一度交わった時。

「も…好きにしてください…」

と、少し頬を赤らめそう言った。


私はそれを聞いた途端に激しくテンションがおかしくなり、涼ちゃんは無口になった。)-_-;



「いいいい行ってきます!!!」
↑テンションおかしい人。
「行ってらっしゃい」
↑見送るニヤつく母。

「お借りします………」
↑無口になった人。

「お借りしてください」
↑ニヤつく母。



と、変な組み合わせが玄関に揃う。

「じゃじゃじゃあっっ」

私が外に出ると、まだ冷たい夜風が私の頬を撫でる。

涼ちゃんは何やらお母さんに、引き止められ何か言われた様子。

最後は真っ赤になりながら家を出てきた。



「何て言われたの??」
「………ご想像に、お任せします////」
「えー????」

車まで、ほんの少しの間なのに、何のためらいもなく手を繋ぐ涼ちゃんに、ひそかにドキドキしていた。







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