「あ…ごめん」


私は口元を軽く手で押さえると涼ちゃんから目を逸らす。


「いい度胸じゃねぇか…」


目がっ!!!!

笑ってないっ!!!!


「明日覚えとけ」


と、ニッコリ笑った涼ちゃんは今まで見てきたなかで1番悪魔だった。



それから、私は大人しく涼ちゃんに家まで送ってもらい、ちゃっかりプリントも渡され……←

今は明日の準備をしているトコロ。

下着を入れて、洋服入れて、あとは………

「あらあら???」

入れる物を考えていた時。

後ろからお母さんがひょっこり顔を出していた。


「何??」

「どっか行くの?」

お母さんはせんべいをパリンと一口食べながらそう言った。

「うん。……彼氏ンち…」

「ほーお。いつの間にこんなカッコイイ彼氏が…」

"こんな "?????

まるで、何かを見たような口ぶりにお母さんのもとへ近寄る。

すると
「こんばんは」

お母さんの横から顔を出した人物に目が点になった。

「涼……ちゃん…!???!」








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