その仕種までも 私を魅了する。涼ちゃんは 持ってきた眼鏡をかけた。 ―ドクン 黒い淵の眼鏡がよく映える。 足を組んで本を読むその姿に私は一人赤面する。 信じらんない。今まで好きになった事なんかなかったのに。 なのに…………こんなのありえない。 涼ちゃんから目を反らせずにいると ふと涼ちゃんが目線を上げた。 ―ドキン