“良く出来マシタ”?
まさかッ!?
「わざとッ!?」
「さぁ…?」
ニヤッと笑った顔は肯定を示したもの。
「可愛いかったよ?莉子」
「!?」
その笑顔は私をからかっているようにしか見えない。
「馬鹿馬鹿!!!!意地悪!!」
「うゎ!?」
つい恥ずかしくて涼ちゃんの胸を叩く。
「ごめん莉子 怒んなよ」
「馬鹿あ……恥ずかしかったんだから!!!」
真っ赤になった頬を隠すように俯く。
「莉子ごめん 可愛かったから…つい」
「ッ…………」
ずるいよ。
そんな顔したらそんな事言われたら逆らえない。
「こっち向いて?莉子……」
「ぃ……やだ…」
「お願い莉子…こっち向いてよ」
本当に意地悪。
そんでもってエッチ。
なのに、言われるがままに涼ちゃんの瞳に視線を交わらせてしまう。
「…俺今日家帰れなくなっちゃう…」
「…?」
ほんのり頬がピンク色になった気がした。
真冬の深夜。寒すぎていられないはずなのに。
涼ちゃんが前にいるだけで体は熱を持つ。
「その目がね……可愛くてたまんない………」
「はッ恥ずかしいよ…」
私は涼ちゃんの胸にゆっくり体を預けた。
あったかいな…。
涼ちゃん…
私はまるで猫のように涼ちゃんに擦り寄ると私の髪にキスをした涼ちゃん。

