『どした?まじで…』
「会いたくなっちゃっただけぇ…………」
『やけに素直だな?』
うん。
自分でも思うよ。
だけど今日は恥ずかしくなんかなかったから。
『ヤベー…めちゃめちゃ会いたい…』
「あたしも。」
涼ちゃんのちょっとドキドキしちゃう言葉も今は普通に愛しくて。
『なんか余裕じゃね?』
「余裕なんかないよ。ただ会いたいだけだよ………」
会いたいよ。
あたしエッチかなあ?
抱きしめて欲しいだなんて。
キスして欲しいだなんて。
どうかしてる………??
「涼ちゃん………」
『莉子?下見て…』
下………?
私は恐る恐る下を身を乗り出して覗く。
すると……
『会いに来てみた!』
そこには涼ちゃんがいた。
私は涼ちゃんを見た途端ベランダから部屋に行く。
「莉子ー!?」
「会いに行ってくる!!!」
それだけ言うと私は上着を羽織って家を出た。
すると目の前に車に寄り掛かっている涼ちゃんが見えた。
「先生!!!!!」
「声でけえよ……」
半ば呆れ気味な涼ちゃん。
だけど勢い良く涼ちゃんの胸に飛び込んだ私を優しく抱きしめてくれた。
「先生会いたかった。」

