「ママ、パパの命って、あとどれくらい?」



そう言えば、愛は父の余命を知らなかったのだ。





理沙は、泣きたい気持ちを抑えて、こういった。

「パ、パパはね、、、、余命は、あと、2週間だって、、、、、」


「そっか、ママ、、、ママも、体に気をつけてね。」


 こんなボロボロの自分を気づかってくれる娘が、愛おしくてしかたなかった。


理沙はとうとう泣いてしまった。


 愛は、そんな母親を気づかい、自分の部屋に戻った。



愛は、部屋に戻ったあと、1人泣いた。その理由は、父の余命と、母の苦しみ。
 どちらも苦しい位にわかる。



そして、今、理沙の夫は何処にいるのか、、、病院のベッドで、死がくるのを待っている。