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「ふーん…」
「あんたに言ってもわかんないよね。その顔キモい」
カラオケボックスで、私が男女の歌を歌う度に何を期待しているのかそいつは近付いて来る。
正直、美形とはいえない顔をした中学の先輩だった。
学校をサボったとはいえ、家にいるとクサクサするので奢ってくれそうな人を適当に誘ってみたけれど彼は失敗だった。
話しているだけで苛々して会う前よりずっと気分が悪くなる。
しかし拓を呼び出すのは気が退けた。
拓には確かラブラブの彼女がいるのだ。
「…大学は行った方がいいんじゃないかな。社会での扱いが違うよ。」
「…」
うるせえデブ!
罵りたいのをぐっと堪える。言っていることはもっともだけど。
でもどんな不細工な男よりもバカな男よりも私が一番好きになれないのが太った男だった。
脂肪に骨格と筋肉が包まれて男っぽくなくなった丸っこくて生暖かい体と、不細工になればなるほど栄養があり余るのか性欲だけは過剰なところが苛々させられる。
反吐が出る思いだった。
「ふーん…」
「あんたに言ってもわかんないよね。その顔キモい」
カラオケボックスで、私が男女の歌を歌う度に何を期待しているのかそいつは近付いて来る。
正直、美形とはいえない顔をした中学の先輩だった。
学校をサボったとはいえ、家にいるとクサクサするので奢ってくれそうな人を適当に誘ってみたけれど彼は失敗だった。
話しているだけで苛々して会う前よりずっと気分が悪くなる。
しかし拓を呼び出すのは気が退けた。
拓には確かラブラブの彼女がいるのだ。
「…大学は行った方がいいんじゃないかな。社会での扱いが違うよ。」
「…」
うるせえデブ!
罵りたいのをぐっと堪える。言っていることはもっともだけど。
でもどんな不細工な男よりもバカな男よりも私が一番好きになれないのが太った男だった。
脂肪に骨格と筋肉が包まれて男っぽくなくなった丸っこくて生暖かい体と、不細工になればなるほど栄養があり余るのか性欲だけは過剰なところが苛々させられる。
反吐が出る思いだった。
