……え。 そうなんだ。 だったら今日のデート楽しみにしてたよね。 なのに、私……由菜に頼まれた事とはいえ、橘くんのこと騙してる。 橘くんも私が由菜だって思ってるから、お金を払ったに違いない。 それなのに私は……。 「由菜。暗いから気をつけろよ?」 「うん……」 私は由菜じゃないの。ごめんね橘くん。 橘くんに優しくしてもらうと辛いよ。