雪の雫に濡れた夜


「シュイ…」

 近くで、慎の声が聞こえる。


「…店に戻ろう、慎。今夜も歌わなきゃ…」



 遠く、

 遠くなる、

 

 斗哉の、声。

 斗哉の、匂い。



もう、届かない。